2023年05月02日

【5月2日(火)】

何を隠しましょうか、我が家(正確には『倉庫』)には、エジプトはルクソールを訪れた際に購入したシーシャ(水タバコ)があります。
あれは2003年3月のことでしたので、丸20年になりますね。

大阪市内での下宿歴7年1ヶ月を誇るワタクシですが、その最終盤にアーティストとしての憧れの地・イギリスとワタクシのアラブ文化への憧憬発祥のきっかけとなったエジプトを相次いで訪れました。
時はまさにフセイン政権時のイラク情勢が悪化していましたので、我が国からアラブ方面の団体旅行はほぼ全て中止となり、エジプト訪問は個人手配で敢行したのでした。
結果、広いエジプトを効率良く回ることは断念せざるを得ませんでしたが、厳選した行き先で深い記憶を残せる旅ができたと思っています。
いつの日か沢木耕太郎氏の『深夜特急』のような紀行小説を著すことがワタクシの夢の一つです。

そのエジプト訪問の中日、苦労して手配したナイル川クルーズのクルーズ船に揺られる船内のテレヴィでアメリカによるイラク侵攻が開始されたことを知りました。
不穏な情勢下での渡航を殊更案じていた母に旅先から必ず電話すると約束していたまさにその日のことでした。
クルーズ船から国際電話が家につながるや否や、母からは『もちろんすぐに帰ってくるのよね??』的な問いかけがありましたが、船の上では帰国の術もなく、いかにエジプトは治安が落ち着いているかを訴えて旅の続行を認めてもらったものでした。
そのクルーズ船を降りた地が、古代エジプトの都テーベがあった都市・ルクソールです。
そのルクソールの駅構内で話しかけてきたエジプト人が経営するゲストハウスで行きがかり上一泊することになり、そのスカイバルコニーにて人生初のシーシャを体験し、そのエジプト人の友人が地元のお店でワタクシのお土産用にシーシャ一式を買って来て下さったのです。
もちろんそのエジプト人の友人にはシーシャ一式代とチップを支払ったのですが。

帰国後、シーシャカッフェーをいつの日か開業しようとインターネットでもう一式シーシャを取り寄せました。
結局今も後から取り寄せたシーシャの段ボールは封じられたままですが、この20年の内に電子シーシャ及び携帯シーシャが誕生しているようですね。

それはそれとしまして。
想い出の濃いエジプト一人旅でしたが、二つある心残りの一つは、南部のアブ・シンベル神殿訪問が叶わなかったことです。
その近くにある国境を越えると、そこはもうスーダン共和国となります。

スーダン共和国にて武力衝突が起こり、スーダン共和国内にて母子保健の推進に努められている認定NPO法人ロシナンテスの川原尚行理事長の国外退避を振り返る動画レポートには身につまされました。
https://youtu.be/FyWCYChC6OA
活動家として尊敬し、また帰国時には親しくお付き合いいただきました川原理事長のご無事に心から安堵しましたが、自衛隊の輸送機にて救出されたことに重ねて安堵しました。
1985年のイランイラク戦争時には、憲法9条や自衛隊の海外派遣不可、ひいては集団的自衛権行使の解釈等の議論により自衛隊機を飛ばせなかったのですから。
結局は『海難1890』のモデルとなる国際美談によりイラン国内に取り残された500名余の日本人はトルコ機にて救出されるのですが。

本稿執筆中に日付が変わってしまいましたが、5月3日は『憲法記念日』。
日本国憲法が施行された日です。
そして、これからの我が国における憲法のあり方を真剣に考える日でもあります。
午後1時よりJR和歌山駅前にて毎年恒例の自民党和歌山県連主催『憲法を考える県民集会』を開催させていただきます。
お一人でも多くの皆様にお集まりいただけますと嬉しいです。

ものすごい長文となり失礼しました。











  


Posted by 川畑哲哉 Kawabata Tetsuya at 23:45Comments(0)政党活動その他