ブラジル滞在3日目。
午前7時半、ホテルを出発。
一路サントス市へ向かい、午前9時過ぎよりケーブルカーに乗ってモンテセハーの丘を訪問。
頂上からは港や旧市街地等、サントス湾が一望でき、カッフェーではご同行いただいている県人会の方からブラジリアン・エスプレッソをいただきました。

続いてサントス日本人会館へ。
1943年に敵性資産として政府に接収され、代議士を輩出したりしながら長年に亘る必死の返還運動を経て2006年に使用権がサントス日本人会に認められた歴史を持つ日系社会にとって縁の深い建物です。日本のODAにより改修され、2008年6月の皇太子殿下ご来伯時に落成し、2015年に全面返還されたとのことです。

そして、日本人ブラジル移民上陸記念碑を訪問。
1908年の笠戸丸による最初の日本人移住を記念し、1998年の『日本人ブラジル移民90周年記念式典』の記念行事として落成された石碑です。

お昼には、本県からの初代移住者「中井繁次郎」さんの孫でサントス市議会議員の中井サダオ氏主催昼食会に出席。
会場はサントス市でも著名な中井氏がオーナーの老舗クラブでした。

夕刻、サンパウロ市へ戻り野口泰・在サンパウロ日本総領事と面談。
『欧米人は真っ先に教会を作るが日本人はまず学校を作る。どんなに貧しくても日本人は教育を忘れない』という言葉に感銘を受けました。

その後、小一時間ほど街を散策し、夜はブラジル和歌山県人会主催歓送会に出席。
県人会の皆様がお好み焼きを作っておもてなしして下さいましたので、ワタクシも何枚かお好み焼きをひっくり返させていただきました。
地球の裏側で同じ郷土を持つ絆に何とも言えない懐しみと親しみを感じ、大切にしなければいけないとの思いが一層強くなりました。
滞在中の日程をご段取りいただきました皆様に心から感謝を申し上げます。

また、現地の治安状況から、滞在中は移動の際に最大15台の白バイと先導車及び最大3台の後続車に警護誘導をしていただきましたことにも厚く御礼申し上げます。
本当にお疲れ様でした。